倉野信次公式Webサイト

『　継続は力なり　』という言葉には、短いながら心に響く見事なフレーズだと思う。
練習の成果は、すぐに出るものではないからだ。
例えばトレーニングでいえば、成果が出るまで３ヶ月はかかると言われることがある。

しかし、なかなか成果が出ないものだから、そこで止めてしまうことがある。
そこを我慢して続けることが大切になってくる。

ボクも経験してきたのだが、「球のスピード」でいうと、練習をしてきて、徐々に球が速くなってきたと感じることはあまりなく、気が付いたら早くなっていた、あるいは、ある日突然「すごく球が速くなった」感覚が出てくる。
そのきっかけは試合などで緊張や興奮で集中力が高まったりした時で、今までの自分の力以上のものが出てくることがある。
だから、なかなか成果が出なくても諦めず、辛抱して我慢して練習を継続していくことが、自分でも驚くほどの成果を挙げることにつながっていくと思う。

プロ野球選手になった人がみんな小さいときからレギュラーかといえばそうではない。高校まで控えだった人もたくさんいる。
どこでどう自分の能力が開花するかわからないから、向上心を持ってあきらめず努力し続ける。
そこに自分の道がひらけてくるのではないかと思う。

「これをやったら１００人が１００人とも１００％良くなるという」トレーニングは絶対にない！
しかし必ず少なからずとも成果を出す方法があるとボクは考える。

それは『このトレーニングを根気強くやり続ければ必ず良くなると信じる』と思って練習することだと思う。
色んなトレーニング方法や考え方があるが、自分が共感したものを、信じてやれるかが一番大事なのではないかと思う。

試行錯誤しながらも、『絶対上手くなるんだ！』という気持ちを持って、コツコツと地道に積み上げてきて、「つかんだモノ」は自分の最大で最強の武器になるとボクは思っている。