倉野信次公式Webサイト

村松さんが現役引退を発表されました。

今日は中日との練習試合の予定だったけど、現役引退を決意され、本日発表した『マティさん』の引退試合にしようと急遽、鳥越二軍監督の素晴らしい発案のもと行われたんさ。
あいにくの天気で、試合は中止になってしまったけど、みんなの想いが即席の「引退セレモニー」になって行われた。

雨が降る中、マティさんが打席に立ち、１打席の勝負。
野手も全員が守備につき、高校の後輩の「辻」外野手が投手を務め、全選手が見守り、中日のみなさんも全員がベンチ前に整列してくれた。

２球目・・・ライトに上がった打球を野手のみんなの演出で、マティさんをホームまで走らせ、最後は代名詞の『ヘッドスライディング』
そのまま「胴上げ」と・・・（涙）

いつも変わらずやさしく接してくれる、本当に先輩からも後輩からも愛される方だったと思う。
だから後輩のボクからも「マティさん」と愛称で呼ばせていただきました。

二軍にいても決して腐ることなく、朝早くから準備をして、練習もしっかりとし、いつも変わらず一生懸命取り組む姿は、お手本になったに違いないと思うし、見習ってほしい。

振り返ると・・・

プロに入って初めて食事、飲みに連れていってもらった先輩でした。
当時ルーキーのボクは、すでにバリバリの主力選手だったマティさんのご馳走に、『これがプロの世界かぁ』と憧れを持ちました。

そしてボクの「プロ入り初勝利」はマティさんからもらったものでした。
２年目のシーズン５月、（たぶん）９回同点で１死１，２塁の場面での中継ぎ登板で、２球目に「レフト前ヒットを打たれたー！」と思った瞬間！
レフトのマティさんが球界屈指の守備範囲を活かして、ダイビングキャッチのスーパープレーで、しかも２塁ランナーも素早い送球で刺し、ダブルプレーでピンチを脱してくれました。

その裏にサヨナラ勝ちしたため、ボクの初勝利は２球でしかもファインプレーのおかげで出来た、自分の力ではないような、それでもうれしく記憶に残るものになりました。

本当に色々と「お世話」になりました。

いつかまた一緒に、ホークスを愛すべき強いチームにしていきたい！と、エラそうで申し訳ないですが勝手に思ってます。

本当に現役お疲れ様でした。。
そしてありがとうございました